japanese.china.org.cn | 07.09.2015

第3回-中日関係とアジアの未来

タグ: 第3回

2007年は、中日国交正常化35周年の年だった。2006年10月、安倍晋三首相(当時)は「破氷」(氷を割る)と評価される訪中を行った。2007年4月、温家宝総理の訪日は中日関係の「融氷」(氷を融かす)を開始した。こうした背景の下で同年8月27日に行われた第3回北京-東京フォーラムは、中日各界のハイレベルの人物を迎え、両国の政治・経済・学術・文化を話し合う開放空間を提供した。

温家宝国務院総理(当時)の訪日で中日関係はそれまで数年の影から徐々に抜け出しつつあり、参加ゲストはフォーラムで両国関係が改善されることを願った。サブフォーラムのテーマは過去2回とは少し異なり、政治と経済の両面を重視するものとなり、「アジアの安全保障と中日の役割」「中日の経済交流と利益互恵」「経験の共有:中日の金融体系と通貨政策」などのテーマが設けられた。このほか今回のフォーラムでは初めて環境保護を主題とした分会が設けられ、自身の努力と摸索によって両国とアジア、さらには世界のレベルで環境保護問題に貢献する意欲が示された。

フォーラム閉幕式には安倍首相が祝状を送り、フォーラムに大きな期待を示した。「温家宝国務院総理の日本訪問が日中両国ハイレベル対話・交流メカニズムを始動し、両国の『戦略的互恵関係』構築の堅実な一歩を進めたことを喜んでいる。日中関係の強化と健全な発展のカギは、両国民の多層的な理解と交流、協力にある。『北京-東京フォーラム』はとても重要な役割を担っている」