japanese.china.org.cn | 14.09.2015

未来十年、共通目標を持てば日中関係は改善できる

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第二の共通目標として「日中の通貨統合」を提案してみたい。日中FTAでもよさそうであるが、貿易関係は双方の利害が衝突しやすいので思い切って通貨を共通化すればよい。世界の基軸通貨はいうまでもなく米ドルである。そしていわゆるハードカレンシーとして重視されている通貨は、ユーロ、ポンドそして日本円ぐらいしかない。中国が国際経済において如何にルールメーカーを目指そうにも、金融システムだけは自国の力だけではどうにもならない。日本と中国の間の貿易額はかなり巨大だ。

またどちらもドルとの為替レートの変動が自国の経済に大きな影響をもたらすところは共通している。もし人民元と日本円が統合できたら、世界経済でかなりのイニシャティブを取れるだろう。人民元経済の巨大さと日本円の信頼度を組み合わせると強力な勢力になるはずだ。金融システム上の問題が起こっても2国間だけで物事を決められるのでユーロ圏のような複雑な問題も起こりにくい。通貨を共通にするのは同じ国になるようなものなので、日中通貨統合など絵空事のように思われるかもしれない。しかし基軸通貨であるドルに振り回されている現状を鑑みれば、通貨は日中が共通の目標を持てる領域であり、手を結ぶ日が意外に早く来るかもしれない。

 

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