japanese.china.org.cn | 15.09.2015

程永華駐日大使:歴史を鑑とし、未来の道を切り開く
――第11回北京-東京フォーラムの開幕に際して

タグ: 北京―東京フォーラム,中日関係

(一)中日は「和しては共に利し、争えば共に損失を被る」。平和・友好・協力は双方の唯一の正確な選択肢だ。中日関係は双方にとって最も重要な二国間関係の一つだ。両国は近い隣国であり、両国関係の良し悪しは両国民の根本的な利益に直接関係する。これと同時に、中日両国は世界の主要経済国、重要な影響力を持つ国だ。良好な二国間関係の維持は、地域および世界の平和・安定・発展に資する。

(二)4つの政治文書と共通認識は、中日関係の健全かつ安定的な発展の礎だ。中日間では近年、領土や歴史などの問題が頻発している。実際には、双方はこれまでも似たような障害を迎えていた。両国の先代の政治家は卓越した政治的知恵により、4つの政治文書と一連の重要な共通認識を達成し、関連する問題を適切に処理するため明確な規定を作った。双方が大局を重視し承諾を順守すれば、両国関係は順調に発展する。これができなければ、両国関係に必ず問題が生じる。

(三)中日友好の基礎は民間にある。「民より官を促す」は、中日関係が戦後再構築された重要な経験だ。戦後の中日は隔絶・対立という困難な情勢にあった。両国・各界の識者が「民間先行」のたゆまぬ努力によって、中日関係の再構築の呼び声を阻むことのできない時代の流れとし、中日の国交正常化の実現を促した。その後40数年間に渡り、中日関係が困難を迎えるたびに、両国の民間友好団体と識者がいつも身を挺し、両国関係の安定を保つ重要な力になった。

10年間は、中日両国の2000年にわたる悠久な交流の歴史において、一瞬の事にすぎない。これまでの経緯を踏まえた上で未来を切り開く重要な年に当たり、我々は中日関係を見る際に、過去から現在を見るほか、高所から遠くを見渡さなければならない。今年は中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年だ。歴史は我々に、歴史を鑑とし未来を切り開くという最大の啓発をもたらした。中日両国は平和共存、世々代々友好、互恵・協力、共同発展の道を歩まなければならない。未来の10年間、さらにはより長期的な中日関係の発展を着眼点とし、双方が次の点で共に努力することが最も重要だ。

     1   2   3