アジアがいがみ合っているこの瞬間にも、世界は、国境を超えた人類共同の様々な問題に直面している。我々にいがみ合っている時間はない。とりわけ世界の経済大国である日本と中国がいがみ合っていることは本当におかしなことだ。我々は、直面する課題に真剣に取り組み、協力を展開しなければならない。それは時代の要求であり、当然のことである。日本と中国が、あるいは韓国が世界を舞台にいがみ合っている姿をわざわざ見せることはない。こういうことはもうやめて、我々自身の問題は自身で解決しなければならない。
我々は協力を通じて世界が共同で直面する問題を解決し、我々のこうした協力の姿を全世界に見せていかなければならない。東アジアがいかなる理念を持ち、どのような目標を掲げているのかを、我々は世界に示していく必要がある。目の前の偏狭な自国の利益ではなく大局に目をつけ、長期的な角度から出発し、我々のビジョンを世界に示さなければならない。
我々の今回の世論調査は、東アジア地域が求める理念を見事に浮かび上がらせるものとなった。我々の国民の第一の願いは平和である。日本と中国の回答者の60%から70%が平和を希望している。それに続くのが協力と発展である。日中の回答者のうち40%が協力と発展を希望していると応えた。平和と協力、発展は、我々がともに掲げる理念である。それはまさに我々の目標でもあり、両国民の期待するものでもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月24日