japanese.china.org.cn | 19.08.2016

日本は「大和」の姿に戻ってこそ国家と国民の安泰を実現できる

タグ: 南京引き裂かれた記憶

新世界出版社は6日、日本の史学研究者で女性作家の松岡環氏を招き、『南京引き裂かれた記憶』の中国語版著作権の契約締結式を行った。中国外文局の陸彩栄・副局長が締結式に出席し、式辞を述べた。陸副局長はこの中で、松岡環氏の業績と同書に対する感想を述べ、日本の現在の政治動向について次のような見解を示した。

近代以前の日本、正確に言えば明治維新以前の日本は、アジアの国という自らのあり方を受け入れていた。日本人は虚心に中国に学んだ。とりわけ唐代には、日本は中国に遣唐使を派遣するなどして、中華文明の栄養を積極的に吸収し、日本を建設し、発展させた。(文:陸彩栄・中国外文局副局長)

明治維新以降の帝国主義の時代に入って、日本は脱亜入欧政策を掲げるようになった。日本はこの時から初心を忘れ、方向を見失った。日本がどこに向かうべきかをめぐって、日本ではその頃、まったく異なる二つの政策の主張が現れた。一つは「小日本主義」とでも言えるもので、日本は自らの発展に没頭し、友好的で善良な国家を主張すべきとするもの。もう一つは「大日本主義」であり、対外拡張と領土開拓を主張し、「万里の波涛を開拓」することを求めるものであった。

残念なことに、小日本主義の声は小さすぎ、大日本主義は2回の世界大戦を通じて、軍国主義をまたたく間に膨脹させ、日本は、攻撃型の道を歩むこととなった。大日本主義は、明治維新後の日本の社会発展の成果を急速に失わせた。とりわけ第2次大戦中の日本は、軍国主義の統治の下、狂気と言える状況さえ呈した。南京大虐殺に示されるように、日本の軍国主義は中国人民に対し、許しがたい巨大な罪を犯した。日本の右翼に幅舘卓哉という老人がいるが、1924年に中国に生まれたこの人物は、日本人が中国人を殺す姿を見て、つらい気持ちを味わったという。幅舘氏はしばらく前、中国人学者との座談会で、「日本人は中国であまりにも多くの悪事をはたらいた。これを償うには二百代必要だ」との言葉をもらした。

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