japanese.china.org.cn | 19.08.2016

平和と進歩の声を伝えるメディア、日本には必要不可欠

タグ: 右翼 社説 メディア

上述した日本の右翼勢力による、中立的・客観的立場を持つメディアに圧力をかける一連の事件は、日本の厳しい現状を反映している。右翼勢力によって支配された安倍政権は、中立的・客観的立場を持つメディアから第二次大戦の歴史認識、改憲、集団的自衛権問題の危険な傾向を批判されると、これに不満をつのらせ圧力をかけ排斥している。この時代の流れに逆行する行いを放任すれば、戦後日本のメディア界の中立的・客観的立場を持つメディアと記者が非主流化し、完全に埋もれてしまう恐れがある。日本のメディアは右翼勢力に支配され、「フィルタリング」された声を伝えるようになるだろう。第二次大戦の侵略の歴史を否定し、改憲と集団的自衛権の行使に取り組む安倍政権を支持するメディアが配慮され、平和的で進歩的な人の声が徐々に失われることになるだろう。

安倍首相の就任以来、日本の政界には「右向け右」の強い危険な傾向が見られている。安倍首相は右翼勢力に迎合し、一連の危険な動きを見せた。メディアと国民が強く反対する安保法を強行採決し、戦後日本の防衛政策に根本的な変化を生じたせた。これまで維持してきた「専守防衛」政策を「集団的自衛権の行使が可能」に変えると、自衛隊は自由に海外進出し、米軍に協力し世界各地の軍事活動に参加できるようになった。日本が再び軍事大国になる可能性が、現実味を帯びている。

安倍政権および右翼勢力が危険な道を猛進するのを防ぐため、日本には平和的発展の道を歩み続けるという正確な声を伝えるメディアが必要だ。戦争、集団的自衛権、海外派兵、日本の再軍事大国化に反対する、日本の一般人の正確な声を反映できるメディアが必要だ。これらのメディアが生存と発展を続けることで、安倍政権とその右翼勢力の「右向け右」の危険なやり方が、完全にコントロールを失うことを防止できる。

平和と進歩の声を伝えるメディアが増えることは、日本人の幸福だ。仮に第二次大戦の侵略の歴史を否定・美化し、改憲と軍備拡張を主張するメディアが増えることは、日本人の災いだ。(筆者:厖中鵬 中国社会科学院日本研究所学者)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月19日

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