japanese.china.org.cn | 28.09.2016

北京ー東京フォーラム経済分科会、構造改革と中日の協力をめぐり議論

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張燕生氏は、「アジアで最も重要な問題の1つは、グローバル化とローカル化の矛盾と衝突」だとみている。かつてアジアは開放的な多国間主義、開放的な地域主義の最大の受益者だった。しかし今のアジアには、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)など、多くの排他的地域貿易協定が存在する。世界的に見ると、世界の貿易成長率は5年連続でGDP成長率を下回っている。中国の去年の輸出成長率はマイナス1.8%、世界の輸出成長率はマイナス13%だった。「脱グローバル化」がこのような事態を招いているとし、「グローバル化と地域経済の開放を如何に推進するかが、中日経済界が共に向き合うべき重要課題だ」と指摘した。

張燕生氏は、広東省と四川省を例に取り、中国の経済構造の発展の成果について説明した。広東省は2009年に経済構造の調整が始まり、GDPと財政収入は毎年力強い勢いで成長した。今年上半期に中国でGDPが最もハイペースで成長した地区は、四川、重慶など、かつて成長が遅れていた地区だった。これらの地区の経済規模、経済成長の顕著な成果を見ると、構造改革はひとまず成果が上がったと言える。この点からみると、中日の商工業分野の企業が、新経済、新産業、新業態などを推進する上で、如何にチャンスを逃さず、協力と革新を進められるかが、双方が直面する経済の苦境から脱出する突破口となるかもしれない、と結んだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月28日

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