japanese.china.org.cn | 21.09.2016

新常態には新たな貢献必要

タグ: 中日両国,新常態

どう向き合うべきか

中日関係を適切に処理することは、中国にとって非常に重要である。それは発展目標を実現し発展のプロセスを推し進めるために必要なだけでなく、調和の取れた世界運命共同体の価値観による必然の選択だ。プラス面だけを見れば、「中国の夢」を実現するには、周辺諸国の中国の平和的発展の道に対する理解と信任がなくてはならない。また中国自身の実践もなくてはならない。この点については、日本も期待している。中国経済の発展は新常態に入り、第13次5カ年計画(13・5)ではモデルチェンジとグレードアップ、全面的な持続可能な発展を実現する。この任務の達成には日本の積極的な働き、経験が必要だが、日本もこの点で積極的な姿勢を保っている。近隣の大国としての中国の重要性は、日本の広範な大衆が認めており、調和の取れた互恵の二国間関係を打ち立てることも、日本の民間社会の期待するところだ。これは、双方に関係を改善する基礎がまだ存在していることを表している。

今すぐ、革新的方針で中日関係を正常な軌道に向け安定的に発展させることを提案する。中日関係が新常態に入ったという点に鑑みて、関係の基本的枠組み構築には、目標を引き下げること、大きな変動や功を焦るのを防ぐことが必要だ。同時に、長期的に備えなければならない。中国の平和的発展が東アジアに根本的変化をもたらし、日本の独りよがりな願望もそれにつれて転換し、日本のエリートや社会の、中国に対する新たな大局的共通認識を形成し、双方の戦略的基礎を再建することができ、双方に安定した地政学的構造が生じるまでに、中日関係の新常態の道はまだ遠い。これは複雑で、とても長く、動態的に均衡に向かう道のりだ。

現実の客観的苦境に対して、心理状態が異なり、選択する政策も異なっている。ただマイナス面だけを見れば対抗政策を取り、プラス面を見ることができればウインウインの政策を取るだろう。このため、私は次のように考える。中日双方は構造的矛盾に対して理性を保ち、平和と安定、相互尊重、互恵・ウインウインの協力方式のような、双方の利益公約数の中でコンセンサスを求め、調整ルートの探索を通じて結び付きが可能な分野で協調して共同発展する方法を確立すべきだ。中日関係は争えど破局せずという特殊性のため、レッドラインを明らかにしなければならず、ネガティブリストを提出しなければならない。例えば以下のようなものだ。歴史問題を正しく認識するレッドライン、釣魚島の争議を認めて棚上げするレッドラインなど、矛盾対立を限られた範囲内でコントロールする。できるだけ早く健全な海空危機管理制御メカニズムを構築し、軍事衝突や局地戦争を回避する。経済・貿易協力を大いに推進し、利益融合を促進し、共同体建設を推進する。引き続き人的・文化的、社会交流を拡大し、メカニズムを構築し、特に知識層、文化界、青少年の交流を拡大する。

「人民中国」より 2016年9月21日

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