japanese.china.org.cn | 27.09.2016

国務院新聞弁公室の蒋建国主任、北京-東京フォーラムに出席 中日関係の発展に4つの提言

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第3に、プラスを増やし、マイナスを減らすよう努力すること。中日関係は度重なる風雨を経験し、波乱万丈だが、共同の利益と共同の関心が互いの不一致より大きくなり、両国の蓄積したプラス要素がマイナス要素を上回る必要がある。中国と日本は、積極的な政策の的確な実行、政治的・外交的接触の維持、重大な問題への適切な対処、実際の交流と協力の強化を図って民意を高め、協力とウインウインの「足し算」を増やす一方、矛盾や不一致では「引き算」を行う努力がしなければならない。

第4に、既存問題の管理を着実に行い、新たな問題を防ぐこと。現在は、中日関係を複雑な要因が妨害し、既存問題が入り交ざって変化している上に、新たな問題も水面に浮かび上がってきた。日本側のある人が最近マスコミを煽って、中日関係とは無縁のいわゆる「南中国海問題」への介入を主張しているが、こうした人が新たな問題を生み出している。我々は、中国と日本による4つの政治声明と4つの原則のコンセンサスを遵守し、歴史を鑑みとして未来へ向かい、共通点を集めて相違を転化させることと不一致のコントロールを進めれば、既存問題が徐々に解消し、新たな問題を根絶することができる。

蒋建国主任は、「フォーラム主催者が発表した最新の中日世論調査によると、ここ数年にわたって両国民のお互いの国に対する好感度が低迷し、マイナス評価が多い状態が続いている。中日友好はつまるところ国民の友好であり、国民感情が離れていることを我々は重視しなければならず、両国の有識者が積極的に行動し、恐れずに責任を負うことが必要」と話した。

これを踏まえて蒋建国主任は、以下の通り4つの提言を打ち出した。

1つ目は、シンクタンクという研究する「脳」を動員させること。シンクタンクの交流と協力が中日関係の発展に重要な作用を持つ。出席した多くのシンクタンク関係者が、中日関係の改善と発展につながる政策提言を行う使命と職責を負い、現在の中日関係が直面する難題をいかにして打ち破るかに関する深い研究、理性的な思考、素直で誠意ある交流を行うことが差し迫って必要だ。中国と海外のシンクタンクによる交流と協力を進めることは、中国国務院新聞弁公室の重要な職務の一つ。我々は、中日両国のシンクタンクが交流活動を定期的に開催することを強く支援し、中日関係の難題を共同で検討することで、中日関係の改善と発展に向けた建設的な政策提言を行うことを期待する。

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